気功入門3・・宇宙との一体感

著者は気功が健康法を超えて、さらに

気功は体の動きに意識を集中させることによって「気」と合一し、ミクロコスモス(人体)とマクロコスモス(宇宙)が響き合い、合一する場を脳の中に作りだしているのであろう。(p36)

とも語っています。著者は脳波の研究者です。

気功の入静状態では、瞑想やヨガ、座禅などのベテラン準備姿勢を取ったときと同じパターンの脳波が現れるそうです。(p116)

そして練功状態に入ると「右脳優位のベータ2波がひんぱんに現れる」(p116)「静功時の脳波は、イメージの脳波によく似たところがある」(p118) 動功に入ると、アルファ波が増大し、精神を集中した場合に近い脳波になるそうです。

「練功中の気功の脳波には、明らかに右脳優位のベータ2波が見られる。これは右脳が刺激され、活発に活動していることを示している」(p134)

右脳は意識下の情報を大量に担っています。(p154)

そこで著者は「気功の練功時のように右脳が活性化されてくると、ふだんは意識下に沈潜してしまっている世界の見方が意識にのぼってきて、左脳的な世界の見方と重なってくる。重なりながら、どこまでもちがうふたつの世界の見方が響き合う。このような、意識と意識下が一体化し、活性化された右脳と左脳が響き合いながら、左右両脳の機能をいかんなく発揮してステレオ効果的に世界を見ている状態、それが気功の真の効果なのだろう、という仮説をわたしは持っている。」(p155)と言います。

それは、一流の芸術家や奥義を極めた武道の大家、あるいは各宗教の高層レベルの人たちの話が体験している宇宙との一体感のような状態=変性意識状態だとのことです。

「そのとき意識は、自らのなかに全宇宙を反映し、マクロコスコスとしての宇宙と同質的なミクロコスモスとなる。内と外とが意識を介して呼応し合うわけだ。したがって人間の意識とは、端的に表現するならば、自己に関する自意識であるとともに、『宇宙のなかに自分がいること』を意識する宇宙における自意識であり、また同時に宇宙に関する意識である」(p199)

これは「悟りの境地」ということかしら?

太極拳も気功の一種の「動功」と言われています。私はまだそういう境地には到達していませんが、太極拳や気功をしっかり練功していこう。

では、どういうものが「気功」の範疇にはいる身体の動きになるのでしょうか。続きは後日。