気功入門4・・気功の動きとは?
では、どういう動きが気功といえるのでしょうか?
内気功のトレーニング法は調身(姿勢を整える)、調息(呼吸を整える)、調心(意念を整える)の三つが基本とされている。(p62)
調身は身体の姿勢を調整すること。
調息は、呼吸をコントロールすることで、自分自身の「気」を意に従わせ、「気」が心の中に集まって楽になるということ。
調心とは、「意念」のトレーニングのこと。「意念」とは広い意味の「イメージ」です。意念をもって気を導き、気は意念の巡るままに従う。
気功は、呼吸、姿勢、意識、運動が一体となったものであることが、大前提なんですね。
「気」と「経絡」の概念によって体系化し、「意念」を集中させて「気」をめぐらすことによって、心身の働きをコントロールしようとするのが気功にほかならないのである。(p146)
著者は気の実践法として①動作の全体を頭の中にはっきりとイメージさせ、②自分が今どういう動作をしているかしっかりと意識し確認して体を動かすのがポイントだといっています。(p167)
「気功鍛錬においては、意念が情報を伝え、ある一定の形をとるというプロセスを踏む。その結果、内部の気の変化がひとつの情報として感知される。意念をもって気を導き、気は意念のめぐるままにしたがう」(p64)
東洋医学の「気」の概念は、東洋だけのものでなく、西洋でも300年前までは同じような考え方がされていたそうです。