太極拳を学ぶ~正しい動作にこだわる

太極拳を出会った時、その姿勢・動作の美しさにひかれました。なので、自分が練習するときは正しい形にこだわってきました。太極拳の正しい形は、最も合理的に体をつかえている形、力学的にも理にかなった動きの形なので、合理的で無駄がなく美しい。

基本の動きでも正確に動作しようと思うと自分の体の柔軟性、筋力がないために、うまくできないことがよくあります。膝と爪先の方向をそろえる、体の軸をまっすぐにするなど正しい動作をするために、ストレッチをしたり、筋力をつけたり・・・。正しい動作にこだわっていたら、だんだん自分の身体の癖が取れ、身体が整ってきました。

大人になると誰でも姿勢や歩き方の癖があります。自分の体の硬さや筋力のアンバランスがそうした癖を作っているように思います。強い筋肉を使い、かたくて動かしにくい部分を補って暮らしている。そうした癖は何もしないでいるとだんだん強くなっていくと思う。

私の場合はO脚が年々ひどくなっていました。太極拳を始めて正しい歩法を心掛けていたら、足の筋肉のバランスが整いO脚が治ってきました。

太極拳を学ぶ時、動作の正しさにこだわっていると体の癖も修正されていきます。たぶんそれは高齢になったときに増える可能性のあるトラブルを未然に防止することになるように思います。

そこまでこだわらなくても、太極拳にはいろいろな効用があります。気持ち良く動くことが重要だと考える方もいます。

私自身は正しい動作にこだわることで、健康により良い効果がたくさんあると思っていますので、自分が教えるときは正しい形にこだわっています。